このブログの読者の中には、自分も回文を作ってみたいと思われる方もいるかも知れない。
また「回文の作り方」で検索してこのブログに辿り着く人もいるようなので、自分の考えや経験をまとめて書いておくことにする。
さて、
「逆から読んでも同じ文になる」
という回文の成立条件をクリアしている作品のうち、レベルの高低で大まかに三種類に分けて整理すると、およそ次のようになる。
初級レベル(低い)→ 文字数が十字程度かそれ以下、意味が曖昧で説明不足
中級レベル → 十字程度以上から三十字程度、意味がほぼ明瞭
上級レベル(高い) → 十字程度から三十字以上、文字数に法則性がある(五七五や五七五七七)、濁点や半濁点、促音などの扱いが厳しい、文意に寓意、詩情、物語性、教訓、などが含まれる
これら三種類のうち上級レベルは、まだ案内できない未知の領域である。
初級や中級なら、およその作り方は整理できるので、まず初級レベルの作り方について考えてみよう。