回文春秋

回文と鑑賞

「もげた腕、宴もするのでの……」

「今、いよいよ真夏なので留守……」

「もげた腕、宴もするのでの……」

        『夏、生酔い酔い舞』

 (いまいよいよまなつなのでるすもげたうでうたげもするでのなつなまよいよいまい)

【解説】失踪した容疑者宅は、古く陰鬱な屋敷であった。双子の老婆が「今、いよいよ真夏なので留守……」「もげた腕、宴もするのでの……」と不気味な言葉を残して……。人情派刑事・山さんこと山倉修治の活躍は最新刊「夏、生酔い酔い舞」でお楽しみ……ですかいな?

 

真夏の死―自選短編集 (新潮文庫)

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