回文春秋

回文と鑑賞

うたかた

しかと思う、恋しい。

化けた方……海。

うたかた、気配し。

憩うも、おどかし!

(しかとおもうこいしいはけたかたうみうたかたけはいしいこうもおとかし)

【解説】恋する乙女の恋愛回文日記である。

恋しく思うあの方は、海で溺れて化けて出た。海の泡を眺めていると気配がして、ほっと安らぎを与えてくれるかと思えば、驚かすように出てくる!お茶目な土左衛門の幽霊であろうか。

 

舞姫・うたかたの記 (角川文庫)

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