回文春秋 / 季語と季節は何でしょう?

2015年の前半は回文、後半は俳句のブログだった跡地

時代物

いくつかの特技、聞く――。「殿、かっくい~!」

(いくつかのとくぎぎくとのかつくい) 【解説】殿様と言ってもまだ若い。町人の凡介はたまたま殿の危機を救い、特技を聞いたのであった。そこで思わず「殿、かっくい~!」と感心する。 若殿八方破れ (徳間文庫) 作者: 鈴木英治 出版社/メーカー: 徳間書店 …

新いろはかるたシリーズ

犬も歩けば、化けるアモ縫い (いぬもあるけばばけるあもぬい) 【解説】「アモ縫い」は専門的過ぎるため、ここでは解説しづらい。よって割愛する。またの機会にということで……。 可愛い子にはニコ!いい和歌! (かわいいこにはにこいいわか) 【解説】昔の…

夜と笑み――。屋根、乗る。「お?」ガタン!「暗殺者の弥七さん!あんたがおるのねゃ、見えとるよ!」

(よるとえみやねのるおがたんあんさつしやのやしつさんあんたがおるのねやみえとるよ) 【解説】夜、屋根に乗って様子を窺っていた弥七の姿は、相手に筒抜けであった。「弥七」を「やしつ」、「おるのねゃ」と奇妙な訛りで喋る老人の正体は? 常滑焼3-773淳…

ウソ泣き・いびき・セクハラすら――!白石贔屓な僧

(うそなきいびきせくはらすらはくせきびいきなそう) 【大意】ウソ泣き、いびき、セクハラすら行う新井白石を贔屓し、庇護する僧がいた。 【解説】新井白石は江戸時代中期の旗本・政治家・学者。どこの世界にも権力者に贔屓される人物はいるものである。 新…

弓を引き、焚き火を見ゆ

(ゆみをひきたきひをみゆ) 【大意】弓を引いて、焚き火を見た。 【解説】炎にゆらめくのはライバルの面影か、はたまた憎き仇の姿か……?

「仕方なくな、長屋で待つまでやがな……。泣くな、隆志!」

(しかたなくなながやでまつまでやがななくなたかし) 【大意】仕方なく長屋で待つまでだ。泣くな隆志よ。 【解説】妻に逃げられ、探すあてもない。仕方なく住んでいる長屋でじっと待つばかりである。息子の隆志はしくしく泣き始めた。 本所おけら長屋 (PHP…

「長屋の儲かった金だ?使うものやがな!」

(ながやのもうかつたかねかたつかうものやがな) 【大意】長屋の経営で儲かった金だから大切にしろというのか?金は使うものなのだ! 【解説】やっとの思いで貯めた金を、無駄遣いする親父の強引な理屈である。 たそがれ長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)…

「死ぬまで丹下左膳、グンゼさ!」源太、デマ主

(しぬまでたんげさぜんぐんぜさげんたでまぬし) 【大意】「死ぬまで丹下左膳はグンゼ(のパンツを履いたまま)さ!」とデマを流した主は源太である。 【解説】源太という名前だけにデマの源流。グンゼのパンツは子供が履くものなので、中学生くらいになる…

捨てた絵「ほお……」 一茶が殺意覚えたDEATH!

(すてたえほおいつさがさついおほえたてす) 【大意】自分の描いた絵が捨ててあるのを目にした小林一茶は「ほお……」と言い、強い殺意を抱いた。 【解説】「~です」と「DEATH(死)」をかけている。一茶は自分の句に絵を添えることがあった。 一茶俳句集 (…

虚しい武蔵、菓子つまみ待つ「……しかし、……寒いし、……南無」

(むなしいむさしかしつまみまつしかしさむいしなむ) 【大意】虚しさを胸に武蔵は菓子をつまみ、待ちながら「……しかし、……寒いし、……南無」と言う。 【解説】宮本武蔵は寺(あるいは墓地か)で誰かを待っている様子である。「……しかし、」以下の台詞は「バ…

酢橘、蜜柑、――江戸から。大らかド演歌道ダス!

(すだちみかんえどからおおらかどえんかみちだす) 【大意】酢橘と蜜柑が江戸から届いた。大らかにド演歌の道を進んでゆこう。 【解説】遠路はるばる江戸から届いた「酢橘」は「巣立ち」、「蜜柑」は「未完」の意味をかけている。演歌修行の旅の道中を、江…

ひとこと「おりくめ……。」…と、風刺画の画集ふとめくり、男問ひ。

(ひとことおりくめとふうしがのがしうふとめくりおとことひ) 【大意】「おりくめ……」と洩らした男が、ふと風刺画の画集をめくり、問いかけてきた。 【解説】男と「おりく」の間には深くて長い川が流れているようだ。 しぐれ茶屋おりく 文庫コレクション (…

「茄子郎、牢屋行き!」「いやー!」「ウロウロすな!」

(なすろうろうやいきいやうろうろすな) 【大意】茄子郎は牢屋行きと命じられ、嫌がりながらウロウロしている。 【解説】男か、それとも女か?「茄子郎」という人物は謎めいている。

畳店の子、わあわあ泣き「お、おいら、江戸の町、ヘチマのどえらい大きな泡、泡コ、飲んでみただ……」

(たたみてんのこわあわあなきおおいらえどのまちへちまのどえらいおおきなあわあわこのんてみたた) 【大意】畳店の子がわあわあ泣きながら「江戸の町でヘチマの大きな泡を飲んでみた」と報告している。 【解説】捕物帳の発端のような雰囲気が濃厚である。

滝で頑張り「鏡餅揉み係番」ができた

(たきでがんばりかがみもちもみがかりばんができた) 【大意】滝で修行して頑張ったことが認められ「鏡餅揉み係番」という名誉職が認定されたのじゃ。

語れ!魚忍者が野人に泣かされたか!

(かたれ さかなにんじやがやじんになかされたか) 【大意】魚忍者が野人に泣かされたと聞くが、詳細を語れ!

渡し人 茶を嗜むの虚し 田を家賃にしたわ

(わたしにん ちやをたしなむのむなし たをやちんにしたわ) 【大意】河の渡し人は先祖の田んぼを売って家賃にするほどの貧しさであるため、茶を嗜むのも虚しくなってきた。

伊丹の殿様「佐野と飲みたい」

(いたみのとのさまさのとのみたい) 【解説】わがままな伊丹の殿様が「佐野と飲みたい」と元春に要求した。

軽い刀、どなたか要るか?

(かるいかたな どなたかいるか) 【解説】軽い刀をどなたかに差し上げたいのじゃ。

夜、トンチ賃とるよ!

(よる、とんちちんとるよ) 【解説】昼はタダで頓知を披露してくれる一休さんだが、夜になると「トンチ賃」を請求するぞと激怒している。

「夜鷹、盗まれて照れます」「糠だよ!」

(よだかぬすまれててれます ぬかだよ) 【解説】高価な夜鷹の置き物が盗まれ、なぜか照れている主人の横で、盗まれたのは「糠だよ!」と妻が暴露している。

「総仕上げに、逃げ足!」「嘘!」

(そうしあげににげあし うそ) 【解説】忍者養成所の教官が最後の授業で「総仕上げに、逃げ足!」と叫び、授業料ごと逃げてしまった。生徒たちは「嘘!」と驚くがもう遅い。

道灌「おいら、ライオン飼うど!」

(どうかん おいら らいおんかうど) 【解説】江戸城を築城した太田道灌が「おいら、ライオン飼うど!」と決心した。

よいさ、鍋食べなさいよ

(よいさ なべたべなさいよ) 【解説】師匠から厳しく叱責されたものの、拙者は後で「もう、よい」と慰められて鍋を振る舞われたのじゃ。

出て、竹馬受けた 手で!

(でてたけうまうけた てで) 【解説】拙者は一歩前に出て、奴の投げつけた竹馬を手で受けたのじゃ。

真剣噛みだ!蜜柑剣士

(しんけんかみだ みかんけんし) 【解説】噂に聞く蜜柑剣士と刀を交えたところ、いきなり拙者の真剣にあやつが噛み付いてきたのでござるよ。