回文春秋

回文と鑑賞

山さん

妖しき写楽は蔵・屋敷じゃあ!

(あやしきしやらくはくらやしきしやあ) 【解説】謎の浮世絵師・写楽の正体は単なる町人ではなく、蔵のある屋敷に住んでいる人物だという情報が入った。さっそく十手を片手に現場へ急ぐ、目明し山之介(山さんの先祖)じゃあ! 写楽を追え―天才絵師はなぜ消…

ええと、確かデンゼルといたよ。「タイトル戦、でかした!」と……ええ。

(ええとたしかでんせるといたよたいとるせんでかしたとええ) 【解説】容疑者はタイトルを獲得したばかりの将棋棋士であった。事件の当夜は、デンゼル・ワシントンと一緒におり「タイトル戦、でかした!」と褒められたという。しかし、供述には怪しい点があ…

「もげた腕、宴もするのでの……」

「今、いよいよ真夏なので留守……」 「もげた腕、宴もするのでの……」 『夏、生酔い酔い舞』 (いまいよいよまなつなのでるすもげたうでうたげもするでのなつなまよいよいまい) 【解説】失踪した容疑者宅は、古く陰鬱な屋敷であった。双子の老婆が「今、いよ…

「ダメ事件かい……?」「いかん、ケジメだ!」

(だめじけんかいいかんけじめだ) 【解説】「こりゃあもう、手も足も出ねえや。いくら捜査しても無駄な、ダメ事件かい?」と同僚がぶつくさ言う。しかし「いかん、ケジメだ!」と最後まで手がかりを追う人情派刑事・山さんの活躍を楽しめるのは「回文春秋」…

高須の目剃り、かりそめの姿

(たかすのめそりかりそめのすかた) 【解説】高須クリニックで目の周辺の毛を剃っている女……、それはかりそめの姿にすぎない。人情派刑事・山さんの目は重要参考人を見逃さなかった! カリソメ乙女 (DEATH JAZZ ver.) アーティスト: 椎名林檎×SOIL&"PIMP"SE…

煮込んだ大人とお団子にして

食べたで。 死。 煮込んだ大人とお団子にして食べた。 (たへたてしにこんだおとなとおだんこにしてたへた) 【解説】四国の山奥の村で、大人たちが忽然と姿を消した。謎を解く鍵となる少女が記した日記には、不自然な作為の痕跡が……? 人情派刑事・山さんこ…

「誰もが『見えないカステラ皿』……、ですかいな?」笑みが漏れた。

(たれもがみえないかすてらざらてすかいなえみがもれた) 【解説】事件の核心に迫るたびに現れる「見えないカステラ皿」の謎……。だが、誰もが夢中になり、解けなかった点こそが盲点だったのだ! 関西発の人情派刑事・山さんこと山倉修治の名推理がスパーク…