回文春秋

回文と鑑賞

夫婦

夜は鍋だべな、春よ

(よるはなべだべなはるよ) 【解説】寒い冬の夜、お爺さんは「夜は鍋だべな」と喜び、春お婆さんの遺影に語りかけている。 笠原将弘のやみつき極上なべ 作者: 笠原 将弘 出版社/メーカー: 主婦の友社 発売日: 2013/12/19 メディア: Kindle版 この商品を含む…

私、ちらし寿司・押し寿司、拉致したわ

(わたしちらしずしおしずしらちしたわ) 【解説】「わたし、負けましたわ」という有名な回文を長くする試みのつもりでしたが、「妻の寝言シリーズ」でも作ろうかなと思わせる結果となりました。 ミツカン 五目ちらし 230g 出版社/メーカー: ミツカン メディ…

旦那は年の瀬に「偽の死とは何だ?」

(だんなはとしのせににせのしとはなんだ) 【解説】年の瀬になっても「偽の死」という言葉にまだ悩まされている。謎のダイイング・メッセージが気になるあまり、自宅でも考え込んでいる刑事の姿である。 偽りと死のバラッド (角川文庫―ウェクスフォード警部…

「何だと?かしゆか、お菓子かお粥しか……!」と旦那

(なんだとかしゆかおかしかおかゆしかとだんな) 【解説】ネットで「かしゆかは、お菓子かお粥しか食べません」というウソ情報を見て信じ込んだ旦那が驚いている。「それでいて、あのスタイルと運動量を維持しているとは……!」。 If you wanna(初回限定盤)(…

「おう、それトレイに入れとれ!」「そうお?」

(おうそれとれいにいれとれそうお) 【解説】パン屋に入った夫婦の会話。「ワシはのう、いろんな種類のパンを食べたいんじゃい!」とばかりに、あれもこれもトレイに入れたがる夫だが、妻は乗り気でない様子である。 パン屋の仕事 作者: 明石克彦 出版社/メ…

枇杷

手、ついてっ! 詫びて、 「枇杷」 って言って! (てついてつわびてびわつていつて) 【解説】夫婦の会話である。夫は一方的に怒られているが「枇杷」と言って済むのであれば、とりあえずそうしておきたい。 【九州旬食館】 日本の果実 長崎県産 びわ ゼリ…

(手え咬むで……)「おかえり!早いねい!」(やはり笑顔で迎えて……)

(てえかむでおかえりはやいねいやはりえかおでむかえて) 【解説】妻が吸血鬼ではないかと疑っている夫。今日こそは手えに咬みついてきよるで……と怯えて帰宅すると「おかえり!(いつもより)早いねい!」と変な訛りで訊いてくる。やはり笑顔で迎えて、自分…

赤かぶら持って凍てつもラブ嬶

(あかかぶらもつていてつもらぶかかあ) 【解説】凍てつくほどの厳しい寒さの中、赤かぶらの漬物の準備をしている夫婦。一心に働いている嬶(かかあ=妻)の様子に、熱いラブを感じている夫である。「赤かぶら」は赤い蕪で、冬の季語。 飛騨山味屋 赤かぶら…

旦那の秘密をポツリと告白する奥さんシリーズ

「旦那、カバン馬鹿なんだ……」 (だんなかばんばかなんだ) 【解説】カバンに大金をつぎ込んで、次々と買い換えているらしい。 「旦那、保安官。アホなんだ……」 (だんなほあんかんあほなんだ) 【解説】真顔でそう言われると、否定もできないんだ……。 「旦…

買うよ……、「地底国の音で遠のく恋手帳」か?

(かうよちていこくのおとでとおのくこいてちようか) 【解説】どうしても「地底国の音で遠のく恋手帳 2018」を買ってきてほしいと頼まれていた夫。忘れたふりをしていたが、妻に念を押されて購入に踏み切ったのである。皆さんも、手帳は早めに買いましょう…

「貴方のいた、西の住まいにいますの……」(……死にたいのだなあ)

(あなたのいたにしのすまいにいますのしにたいのたなあ) 【解説】手紙には「貴方のいた西の住まいにいますの……」と書かれていた。それを読んだ夫は(……死にたいのだなあ)と感じている。この謎めいた手紙の背景には、いったい何があるのだろう? ワンラン…

松茸や腰痛通よ焼けた妻

(まつたけやようつうつうよやけたつま) 【解説】松茸狩りをしていると、腰が痛くなってくる。腰痛に詳しい「腰痛通」の頼もしい妻は日に焼けるほど松茸に夢中である。「松茸」は秋の季語。 高級旅館御用達 松茸 ボリューム満点 秋の味覚 天然松茸 特大開き…

カタッ。「起きてっ!」「……な?……二時になって来おったか!」

(かたつおきてつなにじになつてきおつたか) 【解説】カタッ。という音に目覚めた妻が怯えるように「起きてっ!」と叫ぶ。夜中の二時になってから何かが来たのである。夫も「な?」と寝ぼけ気味だが、遅い時間になって来たことに驚いている。 何かが道をや…

夜の底に待つわが小川 妻にこそ乗るよ

(よるのそこにまつわがおがわつまにこそのるよ) 【解説】小川が妻に乗るのか、それとも妻を小川に喩えているのか。 青い夜の底 小池真理子 怪奇幻想傑作選2 (角川ホラー文庫) 作者: 小池真理子 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発…

いい日陰

いい日陰にまどろみつつ――。 「見ろ!土間に毛が!!」 「ヒイイ!」 (いいひかけにまどろみつつみろどまにけかひいい) 【解説】古民家を改修した宿で憩う若夫婦。いい日陰で妻がウトウトしていると、夫が叫ぶ!「見ろ!土間に毛が!」――それは、忌まわし…

「つみれだよね?」よだれ満つ

(つみれだよねよだれみつ) 【解説】妻が買い物籠からイワシのすり身を出すと、すかさず「つみれだよね?」と、つみれ好きの夫が喜び、口の中はよだれで一杯になっている。 いわしすり身1kg イワシつみれ汁 お鍋 おでん 鰯 いわしのつみれ 出版社/メーカ…