回文春秋

回文と鑑賞

夫婦

松茸や腰痛通よ焼けた妻

(まつたけやようつうつうよやけたつま) 【解説】松茸狩りをしていると、腰が痛くなってくる。腰痛に詳しい「腰痛通」の頼もしい妻は日に焼けるほど松茸に夢中である。「松茸」は秋の季語。 高級旅館御用達 松茸 ボリューム満点 秋の味覚 天然松茸 特大開き…

カタッ。「起きてっ!」「……な?……二時になって来おったか!」

(かたつおきてつなにじになつてきおつたか) 【解説】カタッ。という音に目覚めた妻が怯えるように「起きてっ!」と叫ぶ。夜中の二時になってから何かが来たのである。夫も「な?」と寝ぼけ気味だが、遅い時間になって来たことに驚いている。 何かが道をや…

夜の底に待つわが小川 妻にこそ乗るよ

(よるのそこにまつわがおがわつまにこそのるよ) 【解説】小川が妻に乗るのか、それとも妻を小川に喩えているのか。 青い夜の底 小池真理子 怪奇幻想傑作選2 (角川ホラー文庫) 作者: 小池真理子 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発…

いい日陰

いい日陰にまどろみつつ――。 「見ろ!土間に毛が!!」 「ヒイイ!」 (いいひかけにまどろみつつみろどまにけかひいい) 【解説】古民家を改修した宿で憩う若夫婦。いい日陰で妻がウトウトしていると、夫が叫ぶ!「見ろ!土間に毛が!」――それは、忌まわし…

「つみれだよね?」よだれ満つ

(つみれだよねよだれみつ) 【解説】妻が買い物籠からイワシのすり身を出すと、すかさず「つみれだよね?」と、つみれ好きの夫が喜び、口の中はよだれで一杯になっている。 いわしすり身1kg イワシつみれ汁 お鍋 おでん 鰯 いわしのつみれ 出版社/メーカ…